投資といえば、よく比較されるのがFXと株です。
FXと株のどちらが良いかは、それぞれの違いを「メリット・デメリット」のどちらで捉えるかで変わると思います。

比較ポイント	FX	株
必要資金	1万円 （それ以下でも可能）	株価×最低取引単位
安全性	国の通貨	会社の株券
取引時間	24時間	前場：9：00〜11：00 後場：12：00〜15：00
レバレッジ	〜25倍	不可 （信用取引で3倍程度）
注文の制限	なし	あり （ストップ高・ストップ安）
取引可能な通貨、銘柄	〜150種類 （FX会社によって異なります）	約4,000種類
売買方法	売り・買いの両方	買いのみ （売るには信用取引が必要）

FXはどの通貨も一定の資金で自由に売買できますが、株は銘柄ごとに「株価×最低取引単位」の資金が必要になります。例えば、

「一株100円：1,000株単位」の銘柄なら、最低でも10万円、
「一株1,000円：1,000株単位」の銘柄なら、最低でも100万円の資金が必要になります。

このように、資金によって取引できる銘柄が限られてしまうのがFXと株の大きな違いと言えます。そうそう起こり得るものではないですが、株は会社が倒産すると株券が紙切れとなります。倒産とはいかなくとも、上場廃止などで株券の価値が0円に近い状態となることもあります。

対して、FXで売買するのは「外国の通貨」であり、政治情勢や経済が不安定な国の通貨は基本的にFX会社で扱われませんので、保有している通貨の価値が無くなる可能性というのは、限りなくゼロに等しいと言えます。株の取引ができるのは「9：00〜15：00」ですが、FXは「24時間」いつでもな好きなときに自由に取引できます。レバレッジとは、「自己資金の何倍取引できるか」ということです。株でレバレッジを掛けるには、信用取引口座の開設が必要となり、その倍数も3倍程度に制限されています。

一方のFXは、最大25倍、100万円の資金なら2,500万円分の取引ができます。FXはどんなに値動きが激しくても基本的にはいつでも注文が通りますが、株には「ストップ高・ストップ安」というものがあります。

例えば企業が不祥事などを起こして株価が暴落すると、「保有している株の売却」が殺到して、注文が成立するのが順番待ち、つまり「決済したいのに決済できない」という状況になってしまうことがあります。FXは「売り・買い」どちらも自由に行えますが、株で「売り」を行うには信用取引口座の開設が必要となります。FXは通貨同士の取引なので種類がある程度限られていますが、株の銘柄は約4,000種類です。

選択基準としては、「取引通貨が最初からある程度絞られてるFX」か、「約4,000種類の銘柄の中から自分で探し出す株」ということになると思います。

FXと株のどちらが良いかは一概には言えませんが、投資が初めての方には、総じて「自由度が高く、取っ付き易い」という点でやはりFXが人気と言えます。